4年生が東京学芸大学硬式野球部での時間や仲間、最後の一年にかける思いを語る「最後の春に向けて」。今回は、佐藤一輝(4年/湘南台高校中退)です。それではお読みください!
こんにちは。投手の佐藤一輝です。私は、少し変わった経歴を持つので始めにそれを紹介させていただきます。
私が野球を始めたのは小学5年の2月と皆より少し遅いスタートだったと思います。当時は外野手を守っていました。その後中学は3年連続1回戦負けの軟式野球部でセカンドとショート、ピッチャー以外のポジションを守っていました。高校は様々な理由で野球部に所属していませんでした。しかし、それでも野球が大好きだという思いは消えずに大学3年生から硬式野球部に入部しました。余談になりますが、部員の皆は薄々気付いていると思うので自分の口からは言っていないのですが、硬式野球とピッチャーは経験した事がありません(笑)。話を戻しますと、やっと東京学芸大学硬式野球部に入部できたのですが、諸事情から休み休みの参加でした。
こんな自分でも、入部させてくれたこと、皆と変わらず接してくれたこと、練習させてくれたこと、試合に出させてもらったことなど、金子部長、中野監督、徳地先生、大野先生、指導して下さるOBの方々、チームメイト、そして支えてくれる家族にはとても感謝をしています。
以上を踏まえて、春のリーグ戦での3つの目標を述べます。
1つ目は、1部昇格に貢献し恩返しをすることです。
東京学芸大学硬式野球部にはとても感謝していますが、まだ私は結果での恩返しは出来ていません。チームとしての目標である1部昇格、それに貢献することが結果での恩返しだと思っています。全身全霊で恩返しができるように、まずは練習やオープン戦で結果を残します。
2つ目は、春のリーグ戦で150キロを投げ、完全試合をし、タイトルを総ナメすることです。
現在の最速は136キロです。何を寝ぼけたことを言っているんだと思われるでしょうが、目標は大きい方が良いと思っているのでご容赦ください(笑)
1部昇格に貢献する為には、個人で目標を設定することも大切だと思っています。
小さい頃に、ピッチャーをやってこんなこと出来たら凄いだろうな、カッコイイだろうな、と思っていた空想のような夢、これを夢では無く目標として設定します。
3つ目は、前例になることです。
これは、私の人生の目標でもあります。前例になることが何故目標なのかというと、老若男女問わず様々なことに挑戦して自分の才能を見つけ、発揮し、歴史を変えて欲しいというのが大元の考えです。挑戦する時には前例がないと、本当に大丈夫かなと不安になったり、どうせ無理だと挑戦することを諦めてしまったりする人も多いと思います。そうなると本来持っていた自分の才能に気付か無いままの可能性があります。私は、それは勿体ないと思ってしまいます。そこで私が挑戦し、前例になることで人々の挑戦の足掛かりになりたいというのが前例になりたい理由です。
また、成功例では無く前例になりたい理由もあります。成功例だけではなく失敗例も前例だと思っています。成功例の良いところは真似、失敗例はどうすれば良かったのか考え改善する、このように失敗例も活用して欲しいので、成功例では無く前例になりたいと思っています。
今回の春のリーグ戦で言えば、上記の2つの目標を達成すれば成功例、達成出来なければ失敗例です。東京学芸大学硬式野球部に入部するところまでは前例になることが出来ました。出来れば私も成功例になりたいので、目標を達成出来るように頑張ります。
以上の3つが春のリーグ戦での3つの目標です。
最後に、硬式野球部に入部して1番強く思ったのは、やっぱり野球は楽しい!野球が大好きだ!ということでした。また、野球をするのは大変なことなんだなぁとも思い、それを支えて下さる方々にはより感謝の念が深まりました。春のリーグ戦では、必ず結果で恩返しをします!