3月中旬から連載しております、4年生が東京学芸大学硬式野球部での時間や仲間、最後の一年にかける思いを語る「最後の春に向けて」。残すところあと一回となりました。最終回を締めくくるのは、主将市原智也(4年/市立川越)です。それではお読みください!
こんにちは。主将の市原です。
このブログを書く時期になってしまったと思うと本当に大学野球もあっという間だったなと感じます。
今までは試合前に先輩方のブログを読んでモチベーションを高めていました(笑)
このブログは下級生のモチベーションを高めるようなものにはならないと思いますが、今思っていることを書こうと思います。
“1”
私はこの番号に憧れがありました。
尊敬する先輩方がつけてきた番号だったから。
背番号1はチームの顔となる人が毎年つけていて、なんとなくだけどカッコいいと思ってました。
自分の代になったらその番号をつけてみたいと漠然と思っていました。
今、主将として背番号1をつけています。
主将になったときは「よっしゃ、やってやるか」なんて思っていましたが、その後はコロナの影響もあり練習もあまり出来ず、主将について1人で考える時間が増えました。
今までの主将は、1部でベストナインを取る実力がある人や圧倒的なカリスマ性がある人、誰よりも声を出してチームを鼓舞できる人でした。
一言でいうと「この人がいるから大丈夫だ」という頼れる存在でした。
こんなことを一度考え始めるとキリがないくらい不安なことが出てきて、気づいたら「やっていけるかな」というネガティブな気持ちになってることがありました。
でも、今はワクワクしています。
みんなの頼れる存在になれているかと言われるとまだまだだと思います。
それでも今楽しく出来ているのは先輩方から言われた「市原らしくやればいいよ」という言葉の意味が分かったからだと思います。
“自分らしく”
自分の長所を生かして、周りにいい影響を与えることだと私は思います。
私には心強い同期がいます。
私の足りないところはみんながカバーしてくれます。だから思い切って”自分らしく”最後まで主将としてチームを引っ張ります。
普段伝える機会がないのでここでみんなに伝えたいことがあります。
同期のみんなへ
俺がキャプテンでチームが成り立つのはみんなが協力してくれてるおかげです。本当に助かってます。ありがとう。
自分が出来ることはチームを引っ張っていくことで背中を見せることだと思うからこっからは任せて。自分らしく突き進みます。
ラストシーズン後悔のない1年にしよう!
最後までよろしく!
後輩のみんなへ
かわいい後輩だからこそちょっとだけ厳しいことを言います。もっと気持ちを全面に出してプレーして欲しい。練習では元気があっても、試合になるとみんな静かになる印象があります。
もっと1つのプレーに対して貪欲になって欲しい。
考えて落ち着いて野球をしようとするのは、東京学芸大学硬式野球部の良いところだと思うけど、目の前のプレーに対して泥臭く、貪欲にいくことが勝つためには必要だと思います。
僕がよく吠えてるのはそういうことです!
マネージャーのみんな
いつも選手がプレーに集中出来るようにサポートをしてくれてありがとう。
いつもお世話になってる分、2部優勝、1部昇格という形で恩返しします。
マネージャーも一緒にこの春走り抜けよう!
最後に少しだけ個人的な話をします。
今まで17年間やってきて、あと1年で学生野球の区切りがつきます。今まで満足に野球をやらせてくれた家族、野球をするなかで関わってくれた人達のためにも個人タイトルをとってやってきたことが間違っていなかったと証明します。
チームの目標は2部優勝、1部昇格です。正直2部での戦いは1部より難しいです。ここまで支えてくれた人たち、ついてきてくれている後輩たちのためにも、この春リーグ勝ち続けます。絶対優勝して最高の春にします。
4年生の集大成楽しみにしててください。