こんにちは。「最後の春に向けて」、本日は酒井健太(4年/岐阜)です。
E類生涯スポーツ専攻新4年の酒井健太です。
小学校3年生から野球を始めて、今年で14年目になります。長い野球人生の中で、私が大事にしてきた価値観や、どのように野球に向き合ってきたのか、そして大学野球ラストシーズンにどのような想いで臨むのか、私の野球人生を振り返りながら書きたいと思います。
冒頭のタイトルにも書きましたが、私は野球を続ける上で「向上心」を持って取り組むことが一番大切であると思っています。「向上心」がなくなったとき、それは野球を辞める時だと考えています。
私は大学入学当初、将来指導者になるために経験を積みたいという思いで野球部に所属し、活動していました。しかし、大学2年生の頃、このままでは自分の成長はないと思い、上のレベルで野球を続けるという目標に切り替えました。それは、スタメンを勝ち取り、その現状に満足しそうになった自分がいたからです。「目標がその日その日を支配する」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。まだまだ上手くなりたい、まだまだ上手くなれるという気持ちを忘れずに、目標設定を明確にすることが毎日グランドに向かう原動力になっています。
振り返ってみると今までの野球人生、ほとんどの期間でスタメンという役割を担ってきましたが、試合に出るということに関してだけ言えば、中学時代が一番苦しんだ時期だと思います。一学年40人近くいる強豪クラブチームに所属し、ベンチにも入ることが出来ない経験もしました。野球を辞めたいと思ったことは一度もありませんが、この時期は練習に向かうのが憂鬱だったことを思い出します。しかし、負けず嫌いな私は必死に食らいつき、中学3年に入る前ぐらいにはスタメンを掴み、縁があって岐阜県の選抜選手にも選出されました。この経験が現状に満足せず常に「向上心」を持って取り組む、私の原点です。
現在、卒業後も野球を続ける進路を模索中ではありますが、現実は甘くなく、厳しい状況ではあります。それでも前を向いて、最後まで諦めず取り組んでいきたいと思います。
最後に、大学野球ラストシーズンにどのような想いで臨むかを書きたいと思います。
昨年の秋リーグ入れ替え戦で負けて2部降格が決まった時、中野監督に「チームの全てを背負おうとしすぎている。プレーで引っ張っていくことを最優先に考えて、もっと周りを頼ればいい。困ったことがあったらなんでも言ってくれ。」という言葉をかけていただきました。
私は昨年の夏から主将として、チームが勝つためにはどうすればよいのか、円滑な組織運営をしていくためには自分がどう働きかけていけばよいのかなど考えることが多くありました。しかし、チームは勝てない、自分も結果が出ないという日々が続き、迷いがあるままリーグ戦を戦っていました。負けた試合終わりのミーティングでも、チームメイトに次に向けて前向きな言葉をかけなければならないことが苦しかった時もあります。
しかし、監督からかけていただいた言葉をきっかけに気付かされました。私には、信頼できる同期がいること、時に厳しいことを言ってもついてきてくれる後輩達がいること、チームを支えてくれるスタッフがいること、そして、正しい方向に導いてくださる中野先生や徳地先生がいること。
至らない点も多い自分を支えてくれる全ての人への感謝の気持ちを忘れず、チームが苦しい時にグランドに立ち続け、プレーでチームを鼓舞していきます。
そして、必ず春リーグで1部に昇格します!
最後になりましたが、日頃より応援してくださる皆様、誠にありがとうございます。結果で恩返しできるよう、部員一同頑張って参りますので、これからも応援よろしくお願いします。
次回は、村田奈央(4年/室蘭栄)です。