OB・OG紹介① 小泉健太さん

本日より、新企画「OB・OG紹介」を掲載致します。
現在、様々な業界で活躍されているOB・OGの方々に大学時代を振り返っていただき、また、現在に活きていると感じることについて語っていただきました!
5回にわたって紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。

今回紹介させていただくのは、H22年度に本学を卒業され、現在公立高校の保健体育科教諭としてご活躍されている小泉健太先生です。

・卒業した学科
G類生涯スポーツ専攻(H22年度卒)
・出身高校
群馬県立前橋高等学校
・現在の職業とその業務内容
群馬県立渋川工業高等学校 保健体育科 教諭
硬式野球部 監督(ヘッドコーチ)

・現役時代の思い出深い出来事
思い出はさまざまありますが、野球と生活に分けて書きます。
・野球
とにかく苦しい日々でした。入学前は、自信満々で「1部リーグで、創価大、流通大を倒して神宮球場に行く」と信じていました。しかし、リーグ戦で登板してみると、下位チームとは戦えても、上位チームのレベルの高さに直面し、高校までの群馬県のレベルと全国のレベルの差に驚きました。今まで通用していたボールが見極められる、打たれる。そんな中でも、リーグ戦は続く。リーグ戦中はプレッシャーで部屋が荒れまくっていたのを覚えています。
1年春の流通大戦で、4年生に場外満塁ホームランを打たれたこと、4年秋の最終カード東京国際大戦で、完封して引退したことが印象に残っています。
・生活
とにかくお金がなく、食費やリーグ戦の交通費を捻出するのに必死だったと思います。そんななか、先輩がアパートに招いてくれて、すき焼きを作ってくれたことが心に残っています。そんな先輩たちのためにも、リーグ戦で勝とうと心に誓ったことを覚えています。

・東京学芸大学硬式野球部での活動が現在活きていると感じること
「これが活きている」と断言するのは難しいですが、確実にいえるのは大学時代に培った「感性」が、今の私の人生観、教師としての指導観をつくっています。
特に、私が現役の時は監督が不在の時期もあり、選手でオーダーを組んだり、練習メニューを組むことが多かったので、たくさん悩みました。高校生までのように、規定の枠組みがあるなかで、物事に取り組むことがいかに簡単なことで、自由な環境がいかに難しいかを経験することができました。
高校までの私は、「勝てばいい」と考えている部分がありました。しかし、リーグ戦で「勝てない」日々が続き、自分の存在価値や野球というスポーツ自体を否定したくなってしまった自分がいました。本来、スポーツによってそんな感覚になってはいけないはずです。
この経験から、指導者や選手は勝つことを目指すことが大切なのは変わりませんが、「勝てなくても、スポーツにも自分にも価値がある」ことを認識することが必要であると感じました。誰かに言われてやるスポーツには、この部分が欠けてしまいます。まずは、自分からそのスポーツの価値を認識し、取り組むことが重要で、そのベースの上に「技術・体力・勝利」があるということです。この部分がぶれると、現代スポーツ界での諸問題につながると思います。
特に指導者は、勝利以外の部分にいかに価値を見いだせるかが大切だと考えます。東京学芸大学硬式野球部は、指導者として、人として必要な「感性」を磨くのに最適な場所だと思います。

・現役部員へメッセージ
私立大学が力をつける中ですが、商業目的でない「真の学生野球」のプライドを持って、最高の人生にしてください。
個人的に後悔しているのは、食事やトレーニングに対する意識です。食事はもっとこだわって、プロテインやサプリメントを摂取するべきでした。また、トレーニングは「とにかくやればいい」みたいな意識でしたが、ウエイトトレーニングのメカニズムや休養の取り方も研究しながらやるべきでした。技術は私立大学に劣っても、トレーニングは正しく行えば勝てるはずです。「より強く、速く」を目指して、アスリートになって欲しいです。
たくさんのOBが応援していますので、全力で生きてください。

追記:私のYoutubeチャンネルです↓
https://www.youtube.com/channel/UC59vflpkDetgcqc3xOsebow/videos

以上となります。
勝利以外の部分に価値を見出せるか。それは、今年度、新型コロナウイルスの影響で春秋共にリーグ戦が中止になった現役の部員にとって、非常に大切なテーマだと感じました。また、食事やトレーニングに対する意識も、活動ができていない今だからこそ、見つめ直す必要があることです。活動ができず、苦しい状況にある現役部員に突き刺さるメッセージを送っていただきました。ご協力いただいた小泉先生、ありがとうございました!

次回は、H22年度に卒業された石山加織さんをご紹介いたします。ぜひご覧ください。


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