こんにちは!本日は、受験生応援企画として1ヶ月後に迫った共通テストに向けた情報をご紹介します!
第二弾となる今回は、中等教育教員養成課程社会コース1年、古田桜一朗(関高校)による回答です。
ぜひ、最後までご覧ください!
なお、このサイトに掲載されている情報は、すべて個人から聞いたものであり、東京学芸大学の公式の情報ではありません。あらかじめご了承の上、受験勉強の参考にしていただければと思います。
〇教科別対策
〈国語〉
小説、評論、古文、漢文を80分という短い時間で解くためのコツは解く順番とそれぞれの時間を決めることです。例えば、私は評論(25)→漢文(13)→古文(15)→小説(27)という順番と時間配分で解きました。人によって分野の得意不得意はあると思うのでルーティン化することをオススメします。また私は文章を読む前に問題文に目を通していました。下記は各分野の対策方法です。
・評論 評論は筆者の意図をくみ取ることが大切です。筆者の言いたいことは言い換え表現を使って文章の中に何度も出てきます。
・小説
小説は登場人物の行動と心情の因果関係をとらえておくことが大切です。(「○○」は~という感情で~した)傍線部も心情か行動に引いてあることが多いのでそこを抑えるだけでも有効だと思います。
・古文
とにかく単語と助動詞の活用を正確に暗記しましょう。文脈がわかりにくくても単語を知っていれば話の筋を把握することができます。また源氏物語などの日記の体系をとっている文章は主語が省略されていることがあるので「だれがその行為をしたのか」を理解すると読解が非常に楽になります。この2点を抑えることで高得点が期待できると思います。
・漢文
漢文は出題傾向がどの問題でもほぼ変わらないので対策は難しくありません。傍線部や波線部の解釈、返り点の正しいつけ方、漢詩の押韻、筆者の意図や話の教訓など固定化されるので繰り返し数をこなし解くスピードを上げましょう。
〈英語〉
・リーディング
こちらも国語と同様80分と短いので解く順番と時間配分をルーティン化することをオススメします。私の場合は【6⃣(20)→1⃣(5)→2⃣(10)→3⃣(10)→4⃣(15)→5⃣(20)】という順番と時間配分で解きました。単語の難易度は難しくないですが文章量がとてもおおいのでこれも国語と同じく文章を読む前に問題文を見て大方内容を把握することが良いと思います。リーディングで一番怖いことは文章を読んだのに内容が頭に入っていないということです。ただ読むのではなく先の展開を予想し、まとまりのある解釈を行い丁寧に読み進めてください。
・リスニング
リスニングのコツは空き時間の使い方です。最初の絵を見る問題は問題が二回読まれますが、一度で理解できる場合が多いです。そんなとき、ただ次の問題を待つのではなく、一度しか読まず尚且つ難しい終盤の問題の選択肢を見て時間を有効に使いましょう。また、内容を理解するためにメモを取りたくなるようなときはなるべく簡潔にしましょう。あくまでも問題を聞くことが最優先だということを忘れないでください。
〈日本史〉
日本史は時代の流れを把握してください。選択肢のうちどちらが古い出来事か答えろという問題はかなりあります。またセンター試験から共通テストに変わったことで資料読解問題が増えました。3分以上かかる問題もあるので丁寧に文章を読み問題文に合う情報を資料から見つける訓練が必要なのでなるべくセンター時代の過去問は解かないことをお勧めします。また日本史は暗記教科と言われがちですがそれは私立や二次の話で共テレベルだと教科書の太字や何度も出てくる語句をおさえれば十分です。本番では全教科で最初の教科になると思うので高得点をとりいい流れを作れるようにしましょう。
〈倫理・政治経済〉
倫政は二教科分の量があり対策が難しいです。倫理は西洋倫理で差がつくと思います。例えばアテネ時代のプラトン、アリストテレス、ソクラテスはそれぞれ誰が何を言ったかおさえるとよいでしょう。このように誰が何を言ったかを結びつけることが大切です。対策として教科書だけでなく、模試や問題集で様々な言い回しを経験しておくことをお勧めします。政経は日本史よりも資料の読解が難しいです。問題数が多くひっかけの種類が豊富なので慎重に読むことが求められます。また時事問題と絡めた出題があるので普段のニュースを着目することもオススメします。
〈数学Ⅰ・A〉
数学Ⅰ・Aは基本の知識で構成されているので応用しやすいというのが特徴的です。選択問題で何をやるか迷った場合、私は整数と図形をお勧めします。整数は範囲が狭く覚える公式が少ないため、経験を積めば満点近く狙えます。また、公式がわからなくなっても、計算で無理やり解を導くことができます。また、図形はチェバの定理、メネラウスの定理や外心、内心などの基礎的な公式や性質を活用するものが多いので与えられた図形でどんな公式や定理や性質を使うかを脳内で判断し正しく引っ張りだせるかが大切です。また、データ分析の分野は数字の桁が細かく計算が煩雑化するかもしれませんが、こちらも図形同様使う公式や計算式は限られているのでどれを使うかを判断する練習と素早く丁寧な計算の反復をするとよいでしょう。
〈数Ⅱ・B〉
菅くⅡ・Bで大切なのは微積分と三角関数でいかに落とさないかということです。この二つの分野は共通問題で配点も高いので重点的に勉強すべき分野です。この2つの分野の共通点は計算が複雑ということです。特に半角、2倍角の公式と積分は計算ミスを誘発しやすいので、反復練習を積み重ねて練度を上げていきましょう。
○共通テストまでの過ごし方
受験はいかに自分の領域で勉強するかが大切です。私の場合、学校以外にも塾、町の公共施設、公民館等四つの場所を転々としながらその日の気分で勉強場所を変えていました。また、勉強の合間や家に帰ったときに好きな音楽を聴いたり、おいしい物を食べたりとリフレッシュの方法にも気を遣っていました。さらに一緒に勉強する仲間を大切にし、夜、塾から一緒に帰ったり、互いに科目の相談をしたりしていました。本番まで1ヶ月を切り焦って先生、友達やネットの意見やアドバイスを鵜呑みにしてそれまでのルーティンを壊した同級生を見たことがあります。大切なのはその意見やアドバイスが自分にマッチしているかを導入する前に見極めることです。よって私が先程書いたアドバイスもあくまで参考の一つにして残り1ヶ月を過ごしていただけるとありがたいです。
・試験前日
前日は遅くとも22:30には寝ましょう。睡眠時間を7時間とし翌日の一つ目の科目が始まるまでに脳を活性化するためには試験開始の3時間前に起きる必要があるからです。また前日の勉強は最低限にとどめ試験の荷造り、早めの風呂と食事をこなし万全を期して翌日を待ちましょう。また準備する道具は予備のものをなるべくそろえることをお勧めします。鉛筆なら10本、消しゴムは3個もっていくなど、ありとあらゆるケースに備えましょう。
・試験当日
試験会場が寒いので厚着をして防寒対策をしましょう。また終わった教科の結果や他人の鉛筆や息の音を気にしないことが重要です。この2点は意識したら負けといっても過言ではありません。私の経験上、他校の生徒が「○○番の答え~だったよね?」という会話をしていたのを聞いたことがあります。その会話で自分がもし間違えたことを知ってしまうと次の教科や翌日の勉強に響きます。これが負の連鎖の原因となりかねないのでできるだけ他人の声などをシャットアウトして自分の空間をキープしましょう。解答している最中に分からなくなったら迷わず次の問題に進み時間を有効に使いましょう。また解く問題を間違えたりすることやマークミスに注意して本当にその問題のマーク用紙かを確認するようにしましょう。(私の友人は世界史Bを解くつもりが誤って世界史Aを解いてしまうという痛恨のミスをしてしまい、100点を失いました。)
〇最後に
東京学芸大学は入試の特徴上、共通テストの配分が大きい学科が多いです。共通テストの判定が最終結果に直結するのでいかに共通テストで点数を採れるかが合格のカギになると思います。残り1ヶ月必死に勉強すれば点数を上げることができます。復習や問題演習を繰り返してどんな問題が来ても対応できるように準備しましょう。もっと勉強しなくちゃいけないという不安や焦りの中にも冷静さをもって自分のスタイルを貫いて受験に臨んでください。長い文章となりましたが以上を以て僕からのアドバイスとさせていただきます。受験生の皆さん、頑張ってください。心より応援しています。