最後の春に向けて⑫山﨑南柚ー居場所ー

4年生が最後の春季リーグへ向けて想いを綴る「最後の春に向けて」
本日は、主務・マネージャーの山﨑南柚(刈谷)です。
ぜひ、最後までご覧ください!

平素よりお世話になっております。東京学芸大学硬式野球部主務・マネージャーの山﨑南柚と申します。いつも弊部への多大なるご支援・ご声援誠にありがとうございます。

春季合宿という一仕事を終え、野球部愛、同期愛がかつてないほど最高潮である今、気持ちの昂りに任せて執筆させていただきます。拙い文章ではございますが、最後まで読んでいただけますと幸いです。

私は高校生の頃から野球部のマネージャーをしています。なので、この4月でマネージャー歴7年目になります。休日には兄の少年野球に連れて行かれ、毎日お茶の間には中日ドラゴンズの試合中継が垂れ流されている野球一色の家庭で育ちました。当然私も一流の野球選手に、と思いましたが夢は儚く、断念。圧倒的な運動センスの無さが主な原因です。兄と同じ少年野球チームに入りたいと懇願しましたが両親にやんわり断られ、中学校のソフトボール部ではやる気だけはあるもののヘタクソすぎて顧問の頭を悩ませました。
それでも私は野球の道を諦めませんでした。野球が大好きだったし、どうしても食卓で繰り広げられる野球トークに混ざりたかったのです。そこで高校に進学し、野球部のマネージャーになりました。電車で片道1時間半かけ通学し、帰りは21時過ぎ。そこから課題を終わらせ、翌朝始発の電車に乗るという地獄の日々でした。しかし、野球部の部員と過ごす毎日が刺激的で本当に楽しくて、心が震えるほどの感動や涙が止まらないほどの悔しさが私の青春を色付けてくれました。それに、目上の方との接し方や、野球界での厳しいしきたりを学んだ高校3年間が今の私の支えになっていると感じます。

そんなこんなで乗り越えた高校野球生活。もう高校野球もマネージャーもやり切った、大学ではオシャレして、バイトして、友達と沢山遊ぶぞと意気込んで入学しましたが、気がつくと野球場に足を運んでいました。学科の友達が、スポーツなり音楽なり、特技に合った部活に入部していく中で、何もできない私は取り残され、もう野球部のマネージャーという道しか残っていなかったからです。意外にも消極的な理由で見学に訪れましたが、当時の主務石井さん(R4年卒)とマネージャーの祥子さん(志太さん/R4年卒)が優しく接してくださったこと、目の前に広がる人工芝、大学野球の圧倒感が決め手となり、初めて見学したその日に入部を決意しました。

そこからはマネージャーとしての経験を積みながらあれよあれよと時が過ぎ、ついには主務という大役を任せていただくようになりました。主務は外部とのパイプ役であり、自分の行い一つがチームに、他大学様に、OBの方やその他関係者の方々に影響します。何百万というお金が動くこともあります。元々ズボラで不器用な性格であるが故、自分が電話を取り損ねたら、期限を忘れたら、確認しそびれたら、と常に気を張って野球部のことを考えています。正直辛いことも多いですが、なんとかここまで出来ているのは、萌音さん(後藤さん/R6年卒)をはじめとする偉大な先輩方や頼れるスタッフ陣、愛おしい同期や、可愛い後輩、助言を下さる中野監督と徳地コーチなど周囲の方の存在のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます。ラストシーズン、もう一踏ん張り主務の仕事を全うしたいと思います。

私はマネージャーの仕事が大好きです。運動しなくても、エラーで悔しい思いをしなくても、怒られなくても、チームの一員として大好きな野球に携わらせてもらうことができます。内心、そんなオイシイことある…?って思っています。可愛げがなく、お恥ずかしい限りですが、結構本心です。「支えてくれてありがとう」と言われることがありますが、むしろ居場所をくれて、一緒に戦わせてくれてありがとうの気持ちです。私には到底できないことをこなす選手たちを心から尊敬していますし、野球はできなくとも気持ちだけはある私が、どんな形であれ役に立てればいいなと思っています。

家族へ。野球に出会わせてくれてありがとう。かつては兄弟の野球中心の生活だったのに、いつの間にか私が1番野球で忙しくしてるね。もうちょっとだけ応援してくれたら嬉しいです。いつも沢山支えてくれてありがとう。

さて、長文となりましたが最後に同期へ。
皆さん薄々お気付きの通り、私たちの代はあまり仲が良いとは言えません。嫌い合っているのではなく、互いに個性が強過ぎて受け入れるのに少々時間がかかっているだけです。おそらく。それに、提出期限も守れないだらしなさに、文句だけはピーピーうるさい。マネージャーからは連年、低評価です。それでも、いつも素直で真っ直ぐで、なんだかんだお互いを思い合っている皆が私は大好きです。愛おしい10人の選手と、どんな時も冷静な判断で助けてくれるコーチの中島(4年/東洋)。最後まで怪我に気をつけて、自分らしくプレーしてね。皆ならきっとやってくれると信じています。
そして何より、同期マネージャーの2人へ。私は、まなちー(遠藤/4年/八戸)のようなセンスも持っていなければ、あやめちゃん(大島/4年/小山台)のような大らかさもありません。いつもいつも2人の存在に助けられています。本当にありがとう。これからも迷惑かけっぱなしだと思うけど、よろしくね。

最後の春リーグ戦、選手の活躍を信じ、全力でサポートいたします。そして必ず、2部優勝1部昇格を掴み取ります!皆様、ご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。

次回の「最後の春に向けて」は学生コーチの中島律希(東洋)です!


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