OB・OG紹介⑥ 倉俣徹さん

今年春に企画・掲載した「OB・OG紹介」。
現在、様々な業界で活躍されているOB・OGの方々に大学時代を振り返っていただく企画です。
続編として、今回から3回に渡ってOB・OGの方を紹介させていただきます。

今回紹介させていただくのは、S60年度に本学を卒業、また、S63に本学大学院を修了され、現在、読売巨人軍で野球振興部長としてご活躍されている、倉俣徹さんです。

・卒業した学科
A類保健体育選修(S60年度卒業)
大学院運動学講座(S63年度修了)
・出身高校
群馬県立桐生南高校

・現在の職業とその業務内容
(職業)読売巨人軍 野球振興部 部長
(業務)
・ジャイアンツアカデミー(幼児~小学生の野球スクール)
・少年野球大会(ジャビットカップ、シスタージャビットカップ)主催
・ジャイアンツジュニアを結成し12球団NPBジュニアトーナメント参加
※12球団NPBジュニアからは、森友哉選手(2007年オリックスJr→大阪桐蔭→2013年西武1位)、根尾昂選手(2012年ドラゴンズJr→大阪桐蔭→2018年中日1位)、佐藤輝明選手(2010年タイガースJr→近畿大学→2020年阪神1位)など、数多くのプロ野球選手を輩出しています。
・中学硬式野球大会(ジャイアンツカップ)主催
※ジャイアンツカップがシニア、ボーイズ、ポニー、ヤング、フレッシュの各硬式野球連盟のルール統一に貢献、今ではマリーンズカップ、ライオンズカップ、タイガースカップなど12球団が各地で大会を開催するまでに発展しています。
・中学軟式野球大会(ジャビット杯)主催(青森県、福島県、福井県)
・少年野球指導者、中学野球指導者講習会
・小学校ベースボール型授業支援(年間200校以上訪問)
・幼稚園、保育園、子ども園での野球教室(年間約100園訪問)
・U-12&15 指導ライセンステキスト作成(日本野球協議会)
など、多岐に及んでいます。

ジャイアンツアカデミーの様子(2015年 熊本校での一コマ)

・現役時代の思い出深い出来事
まだ、創価大や東京国際大は強化しておらず、常に流通経済大と優勝を争っていました。
現日本ハム監督の栗山さんと帰る方向が一緒だったので、ユニホームのまま自転車で帰っていたことが懐かしいですね。
1980年代は筋トレが今ほど普及しておらず、科学的な知識を求めながらも実践できていませんでした。陸上部の投擲の選手を参考に黙々と筋トレに励んでいましたが今となっては正しかったと思います。
1990年代になり肘や肩のチューブやダンベルトレーニングが普及しましたが、それ以前の日本の野球界には皆無でした。

・東京学芸大学硬式野球部での活動が現在活きていると感じること
東京学芸大学の卒業生(硬式野球部、ソフトボール部)は読売巨人軍ジャイアンツアカデミーでも沢山採用していますが、「技術指導能力」、「子どもへ接する能力」が高く、評価はとても高いです。理由は、「基礎学力」、「指導者になりたいという意識」、「投げ方や打ち方の基本技能」が高いからだと思います。
また、野球振興という仕事柄、子どもや学校の先生と接することが多いのですが、「東京学芸大学」という看板はかなり効果を発揮しています。北海道から沖縄まで学校現場や教育委員会で要職に就いている先輩、同僚、後輩が多く、電話一本で気軽に話せる人脈は有難い限り。OBの方々が築かれた地位とご尽力に大変感謝しています。加えて、少年野球、中学野球関係者からの信頼も厚く、この仕事に就いていると「東京学芸大学出身で良かった!」と思える瞬間が沢山あります。

・現役部員へメッセージ
学校の先生や指導者を目指している人が多いと思います。私もその一人で、卒業後すぐに群馬県で高校の先生になったのですが、1980年代はスポーツ医学が普及しておらず、甲子園を目指す中、精神野球や根性主義で潰れていく選手が沢山いました。
そのため、当時大リーグで流行り始めたスポーツ医学を学ぶ必要性を痛感。教員を辞めてアメリカの大学院に留学、スポーツ医学の修士号や全米公認(NATA)アスレチックトレーナーという資格を取得しました。

そんな活動が評価され、1994年から読売巨人軍で通訳やトレーニングコーチとして勤務したのですが、その間、日米野球の通訳、ニューヨークヤンキース、サンフランシスコジャイアンツ、キューバへのコーチ派遣など、日本の一流選手、大リーガー、キューバの技術、体力、メンタルを学べたことは大きな財産となっています。
また、1993年Jリーグの発足以降、少年野球人口は激減。「倉俣は少年野球に詳しい」と球団内に発足したプロジェクトのメンバーとなり、2006年からはジャイアンツアカデミーで幼児~小学生への普及活動に携わっています。小学校の教員免許がプロ球団で生かせるとは夢にも思っていませんでしたが、野球を通じた子どもの育成に携われ嬉しい限りです。
そんな経験から、後輩たちには、卒業後すぐに学校の先生になるのではなく、「できるだけ野球の頂点(プロ野球や大リーグなど)に触れてから指導者になる」ことを勧めます。おそらく、その方が将来出会う子どもたちには有益な指導者になれると思うからです。後輩の頑張りはOBの大きな励みになっていますので、「プロ野球選手になってから先生になる」くらいの気持ちで頑張ってください。

ジャイアンツアカデミー入校・修了式(2019年3月 東京ドームにて)

以上になります。
ご協力いただいた倉俣さん、ありがとうございました!

また、全6回に渡って掲載した「OB・OG紹介」は以上になります。
今までの掲載記事も是非ご覧ください!

OB・OG紹介① 小泉健太さん
OB・OG紹介② 石山加織さん
OB・OG紹介③ 宮之原健さん
OB・OG紹介④ 久保賢太郎さん
OB・OG紹介⑤ 大石正人さん


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